古内東子『Hourglass』
- 93年に現役女子大生シンガソングライターとしてデビュー後、徐々にソウル・R&B的な方向へ楽曲をシフトさせてきた古内東子が96年に発表した5thアルバム。次作『恋』と並び、90年代半ばの古内東子黄金時代を代表する1枚。
- 全10曲中、①〜③⑨⑩の5曲が同年にオリジナル・ラブを脱退した小松秀行プロデュースによる国内録音、残り④〜⑧の5曲がモータウンの伝説的ドラマー:James Gadsonをプロデューサーに迎えたL.A.録音となっている。単に聴き流すだけでも気持ち良い偶数曲と、パンチのある奇数曲が交互に現れる構成で、アルバム全体にメリハリがある。
- 詞・曲・編・演の4要素が満ち満ちている名曲①を筆頭に、佐野康夫・小松秀行のヘヴィなグルーヴが腹に来る③、これぞ真骨頂!な⑤⑦⑨など名曲揃い。恋という事象を語彙力豊かに拡張させ、狭い関係性から普遍的な世界へアクセスするソングライティングは流石の一言。
1996/6/20 45m ソニー
- いつかきっと
- 誰より好きなのに (Album Remix)
- ルール
- 心を全部くれるまで
- かわいくなりたい
- おしえてよ
- ユラユラ
- 置き去りの約束
- あの日のふたり(Album Remix)
- 星空
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