小桜エツ子『それでいいのだ』
- 近年では『妖怪ウォッチ』でジバニャン役を担当するなど、活躍を続ける小桜エツ子(現:小桜エツコ)が96年に発表した1stアルバム。90年代パイオニアLDCの声優・アニメ関連楽曲といえば枯堂夏子だが、そんな彼女のプロデュース・作詞ワークスの中でもピカイチの輝きを誇る名盤。
- 枯堂流の人間讃歌と言える③⑦、キャチーながら深みのある⑤⑧など……ブックレットの文章も含めて「モノ言う作詞家」枯堂の才気には思わず感動してしまう。サウンド面についても「歌はもっと豊かだったはずだ」をテーマに、キダ・タローによるスウィング・ジャズ②、B.B.ワヤンによるハワイアン⑤、黄丹儀による香港メロディ⑥など多種多様な楽曲を収録している。
- 声優としても幼い子供・動物役が多い小桜だが、その歌声は純粋ゆえに聴き手の心へストレートに届く。昨今の高品質なアニソンに慣れた耳では野暮ったく聴こえる部分もあるが、それも含めてダイヤモンドの原石である。
1996/7/24 41m パイオニア
- 不器用じゃなきゃ恋はできない(Marvelous Arrange)
- わたしの彼はすし職人
- 99人の敵
- からくち恋愛指南
- おもちゃの看護婦
- だれも好きにならずにいよう
- ガマンは毒
- シンデレラの手口
- BOYS BE FREE!
- かえろうよ
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