相田翔子『JOIA』
- Wink活動停止後に発表された、96年作のソロ1stフルアルバム。全曲を自身で作曲し、元アイドルとは思えないアーティスティックな音楽性をみせた名作。
- なんとあの「マシュ・ケ・ナダ」で著名なSergio Mendesが4曲で編曲を担当。そのことからも分かる通り、本作は全体を通してボサノバを基調としたワールドミュージック的な作風になっている。残りの6曲を担当したBen Wittmanもニューヨークを拠点とする人気ドラマー・プロデューサーであり、⑤⑦等そつがない仕事ぶりを聴かせてくれる。
- しかし豪華編曲陣を起用しても、肝心の楽曲が良くなければ単なる「ボサノバのまねごと」で終わってしまう。本作がそこに留まらないのは、相田翔子の非凡なソングライティング・センスのおかげである。派手なことはしていないのだが、②に代表されるメロディの飛ばし方やフックの作り方には特筆すべき点がある。楽曲をただ単調な、つまらないものにはしたくない!という思いが伝わってくる。
1996/5/25 46m ポリスター
- Do-sol
- JOIA
- サヨナラしかあげない
- i Julia
- AFRICA
- Vellrina-真珠-
- CORACAN-コラソン-
- 魚になりたい
- i Julia -inst ver.
- Blue Lagoon
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