谷村有美『PRISM』
- ソフィスティケイテッドな楽曲クオリティ、社会へ進出し力強く生きる女性としてのイメージ、 ブックオフ280円コーナーでの遭遇率……いずれも取ってもGiRLPOPを代表する存在といえる谷村有美が、90年に発表した4thアルバム。
- 編曲は全曲で西脇辰弥が担当。密度は高いが空間的な余裕も感じさせる、きめ細やかに要所を突くアレンジは文句なし。打ち込みとバンドサウンドの比率も丁度よく、⑧ではプログレなシンセソロも。ドラムの土屋敏寛をはじめ、バックのプレイも心なしか生き生きとしている。
- 作曲は谷村と西脇が5曲ずつ担当。戸沢暢美の作詞も素晴らしい③・ノリの良い①⑥⑦で西脇曲がアルバムを牽引すれば、対する谷村も名曲②・どこか影のある④⑧・壮大な⑩で対抗。谷村の詩との相乗効果もあり、各楽曲のクオリティは高い。また②の全音2回上転調や⑥のハイトーンなど、谷村のクリスタルボイスをよく味わえる作品でもある。
1990/5/12 45m ソニー
- BLUEじゃいられない
- 6月の雨
- ようこそ愛する気持ち
- 友達でいい
- 黄昏のシルエット
- シンデレラの勇気
- ラッシュ・アワーのアダムとイヴ
- 眠れぬ夜の恋人達
- つばめに逢える頃に
- ひとつぶの涙
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