MINNIE『想い出じゃ眠れない』
- それまでブラコン寄りの打ち込み路線をとってきたMINNIEが一変、腕利きのバックバンドを携えてたっぷり空間をとり、良質のポップスを展開した1991年発表の4枚目。彼女のキャリアにおけるラスト作でもある。
- サウンド・プロデュースをバンド全員の連名としたのが象徴するように、本作では各メンバーが楽器でお互いを牽制し合うかのような、緊張感あふれるバトルが展開されている。それでも最終的に出力されるのは、ふくよかでぬくもりのある音場なのが素晴らしい。MINNIE本人の作曲による美メロ①⑧を筆頭に、柿崎洋一郎の③、Mother's Rhythm(中村キタロー ・秋山浩一)の②⑨、羽田一郎の④⑦⑩と各楽曲のクオリティも高い。彼女のハスキーな歌唱が松井五郎の詩と意外にマッチしているのもポイント。
- もう一つ本作を特徴づけているのが録音の良さ。採用されているETS(エクストラ・トーン・システム)の賜物かは不明だが、非常にクリアで臨場感のある音となっている。
1991/11/21 48m ソニー
- 背中にしたキス
- たーいへん
- 目が眩むほど
- あの夏 猫を拾った
- 満月イン・ザ・ムード
- 太平洋高気圧〜ジャム
- やっかいばかり
- わたしのゴスペル
- トランペットが聴こえる
- お・は・よ・う
- 20世紀のララバイ
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