後追いGiRLPOPディスクガイド 別館

WEBディスクガイド『後追いGiRLPOP』の誘導用に作成した別館です。87年〜97年にリリースされた女性ソロアーティストのアルバムを、当時を知らない筆者が後追いで聴いています。実は別館のほうがジャケット写真の解像度が高かったりする。

佐藤聖子『SATELLITE☆S』

佐藤聖子 SATELLITE☆S seiko sato サテライト

佐藤聖子『SATELLITE☆S』
  • GiRLPOPムーブメントを象徴する存在であり、今もなお少なくない人々の心の柔らかい場所をしめつけ続けるシンガー:佐藤聖子の最高傑作である4thフルアルバム。
  • 彼女の声に宿る不思議な魅力を説明するのは難しい。スポーツ的な歌唱力があるわけではない。逆に言えばスポーツ的な歌手には絶対に出せない大事なものが彼女の歌には内包されており、 今作はそんな彼女の歌が活きる楽曲・歌詞が詰め込まれた1枚である。本人作曲の①②③を筆頭に、初参加となる朝本浩文の⑥、メジャーデビュー前の馬場俊英による⑨などグルーヴィーな名曲が並ぶ。またデビュー時から続く「西脇唯-間瀬憲治-水島康貴」ラインも④⑧⑪が収録され、アルバムに良いメリハリを与えている。
  • 個人的な話ですが、筆者がGiRLPOPにハマったキッカケの作品であり、何から聴けば良いか判らない人にまず勧めたい1枚です。これを書いてる時も④の大サビで泣きました。

 

1995/6/21 59m フォーライフ
  1. 降っても晴れても
  2. スピード
  3. VOICE (Album Mix)
  4. さよならがおしえてくれる
  5. シール
  6. 星よ流れて
  7. Sends, stare & tears
  8. 一緒にいよう
  9. Heartbeats Groove
  10. 恋をするなら (Album Mix)
  11. 空にキスをするように

 

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SATELLITE☆S

SATELLITE☆S

 

 

吉田真里子『匿名希望』

吉田真里子 匿名希望 mariko yoshida un-named

吉田真里子『匿名希望』
  • 88年にアイドルとしてデビューし活動していた吉田真里子が一転、インディーズで自らレーベルを設立し発表した94年発表の6thアルバム。全曲を自ら作詞作曲し、アートワークも含めそれまでのイメージを大きく覆した怪作。
  • ソングライターとしては怪しげで捻れた旋律を得意とし、詩が素晴らしいタイトル曲①をはじめ、④⑤⑦など暗めの楽曲に光るものがある。一方で⑨のような瑞々しいメロディを持つ佳曲も有り。編曲は全曲で多田光裕が担当し、アコースティック・ベースの音色を効果的に使うなど、オルタナティブな楽曲の雰囲気作りを大事にしている。

 

1994/12/1 50m インディーズ
  1. 匿名希望
  2. tempest
  3. ガラスの小びん
  4. 悲しみよ こんにちは
  5. prayer
  6. 悲しみに染まる場所
  7. 無意識
  8. 雨音
  9. 夏の午後
  10. ラララ…

 

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我妻佳代『OH! CHAPPY』

我妻佳代 OH! CHAPPY kayo agatsuma

我妻佳代『OH! CHAPPY』
  • おニャン子クラブ解散後、ソロデビューした我妻佳代が88年に発表した1stアルバム。 10曲中7曲の編曲を鷺巣詩郎が担当した、メリハリあるアイドル・ポップスの1枚。
  • マッドなテクノ歌謡②から異国情緒に溢れた⑥まで、シンセブラスを核としながらも多彩なアレンジを展開。次作『Merry! Go Round』も含め、この時期の鷺巣が編曲すればどの曲も良く聴こえるのでは?と思わせる勢いがある( 谷穂ちろるのキャピキャピした作詞との相性も良い)。非鷺巣曲も後藤次利の⑦、中村哲編曲の⑧、武部聡志編曲の⑩と安定した仕上がりである。

 

1988/4/21 41m ソニー
  1. アイツはハリケーン
  2. リモコンボーイ
  3. なないろ
  4. 夢だけ100%
  5. チェイス
  6. シルク紀行
  7. ナチュラル通信
  8. ひとさし指のワイパー
  9. 夏への星座
  10. プライベートはデンジャラス

 

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OH!CHAPPY

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相田翔子『JOIA』

相田翔子 JOIA shoko aida

相田翔子『JOIA』
  • Wink活動停止後に発表された、96年作のソロ1stフルアルバム。全曲を自身で作曲し、元アイドルとは思えないアーティスティックな音楽性をみせた名作。
  • なんとあの「マシュ・ケ・ナダ」で著名なSergio Mendesが4曲で編曲を担当。そのことからも分かる通り、本作は全体を通してボサノバを基調としたワールドミュージック的な作風になっている。残りの6曲を担当したBen Wittmanもニューヨークを拠点とする人気ドラマー・プロデューサーであり、⑤⑦等そつがない仕事ぶりを聴かせてくれる。
  • しかし豪華編曲陣を起用しても、肝心の楽曲が良くなければ単なる「ボサノバのまねごと」で終わってしまう。本作がそこに留まらないのは、相田翔子の非凡なソングライティング・センスのおかげである。派手なことはしていないのだが、②に代表されるメロディの飛ばし方やフックの作り方には特筆すべき点がある。楽曲をただ単調な、つまらないものにはしたくない!という思いが伝わってくる。

 

1996/5/25 46m ポリスター
  1. Do-sol
  2. JOIA
  3. サヨナラしかあげない
  4. i Julia
  5. AFRICA
  6. Vellrina-真珠-
  7. CORACAN-コラソン-
  8. 魚になりたい
  9. i Julia -inst ver.
  10. Blue Lagoon

 

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JOIA

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高橋洋子『9月の卒業』

高橋洋子 9月の卒業 yoko takahashi

高橋洋子『9月の卒業』
  • 今ではすっかり「エヴァンゲリオンの人」になってしまった高橋洋子だが、そんな彼女の初期を代表する93年リリースの2ndアルバム。全曲を彼女自身が作曲(作詞は田久保真見との共作)した、後にも先にも唯一の作品である。
  • ハイトーンボイスで歌い上げる⑤⑧⑩、無国籍調のメロディで言葉を畳み掛ける③⑥、トラディショナルな音楽を上手く吸収した⑦⑪など……振り幅の大きい楽曲が収録されていながら、1枚のアルバムとして違和感がなく、かつどの曲もクオリティが高い。後に「YO!キタロー」としてコンビを組む中村キタローと柿崎洋一郎を中心に、ライオン・メリィや安西史考ら編曲陣の活躍も目立つ。
  • 楽曲の緩急に応じた高橋洋子の歌い分けも素晴らしい。ハイトーンで声を張る際の上手さは言わずもがなだが、声を張らない歌い方の時にこそ彼女の上手さが際立つように感じる。

 

1993/8/25 54m キティ
  1. 3人ハッピーエンド
  2. Family
  3. 眠れない夜はため息が踊る
  4. 羽根枕
  5. 例え全てを失くしても
  6. ゆらめいて
  7. 祈夜
  8. ブルーの翼
  9. Little Bird
  10. 9月の卒業
  11. みんなおやすみ

 

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9月の卒業

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加藤いづみ『テグジュペリ』

加藤いづみ テグジュペリ izumi kato

加藤いづみ『テグジュペリ』
  • GiRLPOPの代表的存在であり、近年はももクロをはじめ多数のコーラスサポートを務める加藤いづみが91年に発表したデビュー・アルバム。それまで青春ロック系の女性歌手をプロデュースすることが多かった高橋研が一転、封印を解くかの如くポップに傾きセンスを全開にした1枚。
  • (彼のプロデュース作は大抵そうだが)ほぼ全ての楽曲で高橋が作詞・作曲・編曲を担当。アコースティックな音色を主軸に据えたアレンジで、ストリートに潜むメルヘン・ファンタジックを切り取っている。歌詞・メロディ・演奏の全てが揃った大名曲②を筆頭に、④⑦⑧など加藤の純朴な歌声が活きた楽曲が並ぶ。
  • また高橋の十八番である、サビの印象的なフレーズで楽曲をまとめる手法は本作でも健在。ほぼ全ての曲でタイトル名がそのままサビになるのが面白い。

 

1991/5/20 44m  ポニキャン
  1. ウサギの住む街
  2. Zero
  3. 屋根の上で
  4. ナイチンゲイル
  5. Moon River
  6. 雨が降る靴
  7. もう少しお金持ちなら
  8. All I Want Is You
  9. アビニョン橋を渡って
  10. 空飛ぶカウボーイ
  11. ウサギの住む街(Reprise)

 

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テグジュペリ

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川村かおり『ZOO』

川村かおり ZOO kaori kawamura

川村かおり『ZOO』
  • ロシア・日本のハーフでモスクワ出身、当時17歳だった川村かおりが88年に発表したデビュー作。思わず「和製スザンヌ・ヴェガ」と形容したくなるような、内省的な世界観を巧みに表現した好盤。
  • 作曲・編曲は(当時はまだ「ECHOESの」だった)辻仁成が全曲で担当。後に多数のカバーが生まれた名曲②の存在は大きいが、それ以外の楽曲でも辻の力を抜かないプロデュース・ワークが光っている。①③⑥など少ない音数のシンプルな曲、⑦のようなバンド・サウンドの両方にセンスの良さが伺える。
  • 37分というトータルタイムからも分かるように、1曲1曲が無駄に風呂敷を広げずコンパクトな点にも好感がもてる。作詞は川村と辻が半分ずつを担当しているが、共に見えている世界観が似ているのか、アルバムとしてのまとまりは強い。若干青臭い歌詞も、サウンドの方向性と上手くマッチしているため違和感がない。

 

1989/10/21 37m ポニキャン
  1. Sweet Little Boy
  2. ZOO
  3. からっぽのフィルム
  4. Russian Blue
  5. 365日の戦争
  6. Paradise City Blues
  7. Winter Mute
  8. Kids
  9. You've Got A Friend
  10. 真っ白な月 (Moon On The Destiny)

 

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ZOO

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