後追いGiRLPOPディスクガイド 別館

WEBディスクガイド『後追いGiRLPOP』の誘導用に作成した別館です。87年〜97年にリリースされた女性ソロアーティストのアルバムを、当時を知らない筆者が後追いで聴いています。実は別館のほうがジャケット写真の解像度が高かったりする。

2022-01-01から1年間の記事一覧

野沢直子『はなぢ』

野沢直子『はなぢ』 前年に『笑っていいとも』レギュラー、同年に『夢で逢えたら』がスタートするなど、芸人として売り出し中だった彼女が88年にリリースした1stアルバム。 全曲の作詞を野沢本人が担当。実在の芸能人の固有名詞がバンバン出る前半、ナンセン…

水沢瑤子『あなたがいるから』

水沢瑤子『あなたがいるから』 現在は本名の「波多江美鈴」として横浜の老舗バンド「スクラッチ」のボーカルを務める彼女が、「水沢瑶子」の芸名で92年に発表した1stアルバム。これぞトーラス・レコード!と言いたくなるような、ド歌謡ポップを聴かせる1枚。…

つみきみほ『つみきみほ』

つみきみほ『つみきみほ』 15歳で女優としてデビューし、並行して歌手としても活動した"つみきみほ"唯一のオリジナル・アルバム。凛々しさと清涼さを兼ね備えた歌声で、単なる「アイドル歌謡」とは異なる独特の存在感を放つ過渡期の名盤。 松本隆-細野晴臣の…

今野登茂子『24hours』

今野登茂子『24hours』 PRINCESS PRINCESSのキーボーディスト、今野登茂子がバンドの活動後期に発表した1stソロ・アルバム。プリプリでは寡作(作曲はアルバム1枚に1曲程度)だった彼女だが、本作では全曲を自身で作曲している。 コミカルな歌詞で展開豊かな…

松本伊代『MARIAGE〜もう若くないから〜』

松本伊代『MARIAGE〜もう若くないから〜』 80年代後半から脱アイドル化し、同年代女性へターゲットをシフトした松本伊代が91年に発表したキャリア最終作。彼女自ら執筆した同名小説とのタイアップ作品だが、企画盤ではなくオリジナル・アルバムと呼ぶに相応…

宝達奈巳『宝達奈巳』

宝達奈巳『宝達奈巳』 クラシックの素養を持ち、音大でケルトや琉球の音楽を学んだというシンガーソングライター、宝達奈巳が94年に発表した2ndアルバム。細野晴臣から「シャーマンが住んでいる」と称された歌声を軸に、一筋縄ではいかない摩訶不思議な世界…

岩崎宏美『FULL CIRCLE』

岩崎宏美『FULL CIRCLE』 1975年に16歳でデビュー、88年に結婚し益田宏美名義で家族愛をテーマとしたフルオーケストラ3部作をリリース後、離婚を経て名義を元に戻し発表した23thアルバム。プロデュースに13Cats(Cat Gray・沼澤尚・Karl Perazzo)を迎え、重…

森下恵理『嘆きのプリマドンナ』

森下恵理『嘆きのプリマドンナ』 85年にアイドル歌手としてデビュー。結婚を機に引退するも、後にシンガーソングライター「Eri」として再デビューする森下恵理が、88年に発表した2ndアルバム。 4曲で森下自らが作曲を担当。彼女がアイドルのなんちゃって作曲…

中野麻衣子『Bay Side Story』

中野麻衣子『Bay Side Story』 現在は横浜にてライブバー「Rick's Cafe」のママをしている(らしい)シンガー:中野麻衣子が91年に発表した唯一のアルバム。古き良き昭和ヨコハマ歌謡曲的フレーバーを、後追いだからこその高純度で散りばめた1枚。 佐藤健作…

谷村有美『PRISM』

谷村有美『PRISM』 ソフィスティケイテッドな楽曲クオリティ、社会へ進出し力強く生きる女性としてのイメージ、 ブックオフ280円コーナーでの遭遇率……いずれも取ってもGiRLPOPを代表する存在といえる谷村有美が、90年に発表した4thアルバム。 編曲は全曲で西…

深津絵里『SOURIRE』

深津絵里『SOURIRE』 有名女優のアイドル歌手時代の作品……と片付けるにはもったいないほど、GiRLPOPとしてのクオリティが高い92年発表の2ndアルバム。深津絵里の歌声は今井美樹ばりの澄み声で、楽曲を邪魔せず聴く人の心にスッと入ってくる。 メインの編曲は…