野沢直子『はなぢ』
- 前年に『笑っていいとも』レギュラー、同年に『夢で逢えたら』がスタートするなど、芸人として売り出し中だった彼女が88年にリリースした1stアルバム。
- 全曲の作詞を野沢本人が担当。実在の芸能人の固有名詞がバンバン出る前半、ナンセンスな歌詞が炸裂する後半と、彼女の詩のキャッチーさには目を見張るものがある。また実在のキャクターを出す時も(今風に言うところの)Disではなく、テレビを見ていてパッと頭に浮かんだこと・関連して身の回りに起こったことをそのまま歌詞にしているのが面白い。野沢の歌唱もいわゆるヘタウマの良さがあり、楽曲のキャッチーさを損ねずにリスナーへ伝えている。
- 編曲は元スペクトラムの新田一郎が全曲を担当。ぶっ飛んでいる野沢の歌詞とは対象的に、堅実かつキッチリとした演奏で歌を支えている。この真面目と不真面目のバランスの良さこそ、本作を単なるお笑い芸人のアルバムで終わらせていないポイントと言える。
1988/5/21 39m ビクター
- おーわだばく
- なんてったってお笑い
- 13日の金曜日
- マイケル富岡の夜は更けて
- トモ子と呼ばないで
- スプラッター
- 恋のもうこはん
- アルプスの少女ハイジ
- 先生はミイラ
- えっち
- おーわだばく(オリジナル・カラオケ)
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