高橋洋子『9月の卒業』
- 今ではすっかり「エヴァンゲリオンの人」になってしまった高橋洋子だが、そんな彼女の初期を代表する93年リリースの2ndアルバム。全曲を彼女自身が作曲(作詞は田久保真見との共作)した、後にも先にも唯一の作品である。
- ハイトーンボイスで歌い上げる⑤⑧⑩、無国籍調のメロディで言葉を畳み掛ける③⑥、トラディショナルな音楽を上手く吸収した⑦⑪など……振り幅の大きい楽曲が収録されていながら、1枚のアルバムとして違和感がなく、かつどの曲もクオリティが高い。後に「YO!キタロー」としてコンビを組む中村キタローと柿崎洋一郎を中心に、ライオン・メリィや安西史考ら編曲陣の活躍も目立つ。
- 楽曲の緩急に応じた高橋洋子の歌い分けも素晴らしい。ハイトーンで声を張る際の上手さは言わずもがなだが、声を張らない歌い方の時にこそ彼女の上手さが際立つように感じる。
1993/8/25 54m キティ
- 3人ハッピーエンド
- Family
- 眠れない夜はため息が踊る
- 羽根枕
- 例え全てを失くしても
- ゆらめいて
- 祈夜
- ブルーの翼
- Little Bird
- 9月の卒業
- みんなおやすみ
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