和田加奈子『DESSERTに星くずのゼリーを』
- 「きまぐれオレンジ☆ロード」関連楽曲でも知られるシンガー、和田加奈子の90年作6thアルバム(フルアルバムとしては最終作)。OLや同世代女性を意識した前作『Dear』を汲みつつも、よりパーソナルに開けた1枚。和田は芸大出身であり、本作発売時には同タイトルの個展も開かれた。
- 全曲の作詞を和田が担当。詞の世界観に合わせた言葉選びのセンスに非凡なものがあり、詩情あるものから俗っぽいものまで巧みに操っている。特に④は書けそうでなかなか書けない名曲。TSUKASA・上田知華・沢田久美子ら作曲家陣にも勢いがあり、特に沢田の②⑦は注目に値する。
- 編曲は当時『マルサの女』等の劇伴や自身のグループ「RADIO CLUB」で活躍していた本多俊之がメインで担当。倍音豊かなアコギのアルペジオが印象的な①、メリハリが効いた③など文句のない仕事ぶり。その他は⑥が編曲:鳥山雄司、作曲:林哲司による佳曲である。
1990/9/27 43m EMI
- 月のHOTEL
- Good Luck Factory
- Convenience Boy
- Baby ClassのGrandmother
- 風の丘
- HEARTでふりむいて
- 涙のPuddle
- 想いのかけら
- '90 1/8JUNの旅
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