川村万梨阿『CANARY』
- 声優:川村万梨阿が89年に発表した1stアルバム。前半①〜⑥は各種イメージ・アルバムから川村が歌唱した楽曲のセレクションで、後半⑦〜⑫が新曲という構成の1枚。
- 初っ端から福澤もろ作曲の①②で持っていかれ、吉川洋一郎の③〜⑤を経て、長岡成貢が作編曲した名曲⑥で打ち上がる(当時のイメージ・アルバム文化の豊穣さ!)。後半の新曲群も名曲⑫を筆頭に、加藤ひさし(ザ・コレクターズ)が作曲した⑨など、雰囲気を大事にしたプロダクションでアルバムとしての統一感がある。
- 本業の声優では高飛車なお嬢様・女王様キャラを得意とする川村だが、歌手としては雑味のない、包み込むような柔らかい声質が持ち味となっている。この後のソロキャリアは細野晴臣も参加した2nd『春の夢』、吉川洋一郎の趣味が強い3rd『月と桜貝』と先鋭化するが、耳馴染みの良さでは本作に軍配が上がるだろう。
1989/7/21 55m テイチク
- 宇宙(そら)・旅立つ人”DON'T YOU FORGET MARGINAL”
- 愛は月と星~新しい愛~
- アリーズ~伝説の星から
- 二人の神話
- 海浜物語
- Tear drop~愛の涙~
- Sweet Morning
- ラストシーン
- ひとりぼっちのヴィーナス
- Forever
- Panic in my heart
- アスファルトDREAM
その他のアルバムはこちらから