さねよしいさ子『うてな』
- リリースしたアルバムの全てが名盤……といって過言ではないさねよしいさ子だが、そんな彼女の作品の中でも特に楽曲のバラエティ・バランス・クオリティの三拍子が揃った93年発表の4作目。フォーライフ期のラスト作でもある。
- ストレートな①・お茶目な⑥⑦・カバーの⑨・壮大な⑫……どの切り口でも楽曲が「さねよし節」になるのは、相変わらず流石の一言。加えて本作はアブストラクトなスケッチ(⑤⑧⑩⑪)を他作より多めに収録しており、彼女のボーカリスト・コンポーザーとしての引き出しをより堪能できる1枚になっている。編曲はデビュー時から引き続き栗原正己を中心とした「さねよしバンド」がメインで担当。息ピッタリの仕事ぶりで、③の急展開など聴きどころも多い。
- それにしても彼女の他の追随を許さない、個性的なボーカルスタイルには圧倒させられる。歌の崩し方や、崩したところからの戻し方がドンピシャである。本当に歌が上手くなければこんな歌い方はできない。
1993/2/19 53m フォーライフ
- 2人で描こう夜空いっぱいのハート
- 哲学少年
- いとことふたりで
- ガールズ ビート ハート
- いたずら書き<1>
- マルコじいさん
- パパとアンチョビ
- いたずら書き<2>
- オーシャンゼリゼ
- つめたい水
- あじさいの花の真ん中で
- 子供の十字軍
- うてなのありか
その他のアルバムはこちらから
- アーティスト: さねよしいさ子
- 出版社/メーカー: フォーライフ ミュージックエンタテイメント
- 発売日: 1993/02/19
- メディア: CD
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