笹野みちる『イノセンス』
- 元・東京少年の笹野みちるが、96年に発表したソロ4作目。前年にレズビアンであることを公言し、著書『Coming OUT!』やアルバム『GIRL MEETS GIRL』を発表するなど精力的な活動を行った彼女だが、本作では一旦そうした活動に距離を置いて笹野流のポップを追求している。
- 作家陣にはソロデビュー時から笹野を支える出雲麻紀子に加え、新たに片桐麻美と種ともこという強力な二者が参加。これまでのアルバムでは笹野が全曲を作詞していたが、提供陣にSSWが増えたこともあり、本作は一部が笹野以外の作詞になっている。片桐麻美の作詞曲による④、種ともこ作詞曲の⑫など、他者作品を歌うシンガー:笹野の優秀さを感じさせる楽曲も多い。
- そして何より嬉しいのが、笹野自身の作詞・作曲に(初期の東京少年を彷彿とさせる)勢いがある点である。⑥の楽曲展開や⑧の作詞などは、まさに笹野の本領発揮という感がある。
1996/8/21 54m ビクター
- 愛に迷っている人へ
- SEXY GAME
- スイッチ
- 君が好き
- さかなのように眠りたい
- わっせわっせ幸せ
- おりておいでよ
- Out of Love
- イノセンス
- 何もなかったように
- おしゃべりタイム
- たまには会おうよ
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