後追いGiRLPOPディスクガイド 別館

WEBディスクガイド『後追いGiRLPOP』の誘導用に作成した別館です。87年〜97年にリリースされた女性ソロアーティストのアルバムを、当時を知らない筆者が後追いで聴いています。実は別館のほうがジャケット写真の解像度が高かったりする。

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

大塚純子『HURTS』

大塚純子『HURTS』 かの「大"橋"純子」と一文字違いなので勘違いしそうだが、こちらは後に伊秩弘将と組んだThe Gardensの活動でも知られる「大"塚"純子」が90年に発表した1stアルバム。 本作の良さは曲のクオリティの高さに尽きる……と言いたくなるほどに、伊…

市井由理『JOYHOLIC』

市井由理『JOYHOLIC』 東京パフォーマンスドールを脱退後、EAST END×YURIとして「DA.YO.NE」をヒットさせた市井由理が、96年に発表した2ndソロ・アルバム。⑤⑥が93年、①④⑧⑫が94年、その他が96年と、足掛け3年かけて録音された1枚。 ASA-CHANG・ヒックスヴィル…

今津真美『Silhouette ‘90』

今津真美『Silhouette ‘90』 ジュニア時代からヤマハ主催コンサートで特別優秀賞を獲得していた、実力派ピアニスト・エレクトーン奏者:今津真美が90年に発表した2ndアルバム。前年の1stアルバム『Mascara』で提示した「歌ものニューエイジ・フュージョン」…

橋本一子『ロマンティックな雨』

橋本一子『ロマンティックな雨』 80年代からYMOのサポートや谷山浩子等のアレンジ、 ジャズシーンでの活躍、サントラ仕事から小説の執筆・アニメ声優まで……活動の枚挙に暇がないノンジャンル音楽家:橋本一子が92年に発表した9thソロアルバム。ポリドールか…

福島祐子『時の記憶』

福島祐子『時の記憶』 多数の劇伴を手がけ、CHICABOOMへの参加などキューバ音楽にも関わりの深い作編曲家、福島祐子が1991年に発表した全曲歌モノの1stアルバム。New Age的なミステリアスの空気感を維持しつつも、雰囲気だけで終わらせない彼女の実力・セン…

平子理沙『PRIMITIVE LOVE』

平子理沙『PRIMITIVE LOVE』 モデル:平子理沙が97年に発表した2ndアルバム。テイトウワ・森俊彦との「SP1200 Productions」で知られる小日向歩がプロデュース・全作編曲を担当したN.Y.制作の1枚。 現地ミュージシャンを起用したロック色の強いアレンジなが…

八反田理子『たわ言〜所詮、ヘのカッパ。』

八反田理子『たわ言〜所詮、ヘのカッパ。』 人気振付師でボサノババンドCorcovadoのボーカル・フルート担当、ばちかぶりの元メンバーで宮藤官九郎の妻……こと八反田理子(現:八反田リコ)が92年に発表した唯一のソロアルバム。全曲を八反田が自ら作詞作曲し…

原みゆき『ひなたぼっこしよう』

原みゆき『ひなたぼっこしよう』 シンガーソングライター、原みゆきが91年に発表した4thアルバム。編曲を中原信雄・鈴木智文のポータブル・ロック陣と中西俊博が担当し、アコースティックの暖かさでサウンドを固めたキャリア最終作。 原の「歌い上げる」つも…

濱田マリ『フツーの人』

濱田マリ『フツーの人』 モダンチョキチョキズの活動後期にリリースされたソロ1stアルバム。モダチョキのユーモア精神を継続しつつも、1人の女性歌手として自立した濱田マリを堪能できる1枚。 作曲陣には奥田民生、かの香織、遠藤京子、庄野賢一、森岡賢、水…

西岡千恵子『とっても画王な物語』

西岡千恵子『とっても画王な物語』 Panasonicのテレビ「画王」のCMソング3曲およびremix・カラオケをまとめた企画盤。光GENJIや高橋由美子への楽曲提供でも知られるソングライター、西岡千恵子が歌唱・作曲・編曲を担当(作詞は垂水佐敏)。CMソングならでは…

松倉佐織『Funny Walker』

松倉佐織『Funny Walker』 現在は「松倉サオリ」と改名し北海道で活動を続けるシンガーソングライターが、95年に発表した 1stアルバム。 歌詞が素晴らしい大名曲②を筆頭に、ヤマハミュージッククエストで金賞を受賞しデビューのきっかけとなった⑧、捻れつつ…

熊谷幸子『Good Morning, Funny Girl』

熊谷幸子『Good Morning, Funny Girl』 前年にテレビドラマ『夏子の酒』の主題歌「風と雲と私」がヒットしたこともあり、自己最多となる3枚のシングル曲を収録した95年発表の4thアルバム。作詞はデビュー時から変わらずマイカプロジェクトだが、編曲にはSeaw…

長山洋子『F-1』

長山洋子『F-1』 現在は演歌歌手として活躍する長山洋子がアイドル歌手時代の88年に発表した5thアルバム。それまで洋楽の日本語カバーを歌うことの多かった彼女が、種ともこ・中原めいこ・鈴木雅之・松尾清憲・安部恭弘という5名の日本人作家によるオリジナ…

和田加奈子『DESSERTに星くずのゼリーを』

和田加奈子『DESSERTに星くずのゼリーを』 「きまぐれオレンジ☆ロード」関連楽曲でも知られるシンガー、和田加奈子の90年作6thアルバム(フルアルバムとしては最終作)。OLや同世代女性を意識した前作『Dear』を汲みつつも、よりパーソナルに開けた1枚。和田…

神崎ゆう子『Cresc.』

神崎ゆう子『Cresc.』 1987年から93年までNHK『おかあさんといっしょ』で"うたのおねえさん"を務めた神崎ゆう子が、番組卒業後の95年に発表した2ndアルバム。万人の心に染み入る伸びやかな歌声を武器に、童謡とポップスの境界線を越えていく1枚。 既存曲カバ…

上原さくら『Cherish』

上原さくら『Cherish』 94年のホリプロスカウトキャラバン(副題「放課後の決選〜カラオケ・バトルロイヤル」)でグランプリを獲得しデビューした上原さくらが、96年に発表した1stアルバム。プロデュースを尾上文(ボーイ・ミーツ・ガール)と辻畑鉄也(ピカ…

宮沢りえ『Chepop』

宮沢りえ『Chepop』 プロデュースと編曲を(Rufus with Chaka Khanやチキンシャックのベーシストとしても知られる)Bobby Watsonが担当した2ndアルバム。タイトルは「チポップ」と読む。 David Bowie「Fame」の替え歌カバーである②を筆頭に、緻密なサウンド…

Candee『CANDEE』

Candee『CANDEE』 山下達郎等のコーラスワークでも知られ、林田健司と結婚後の98年に病気のため急逝した高尾のぞみが、Candee名義で88年に発表した唯一のソロアルバム。抜群の歌唱力とクオリティの高いアレンジで、メロウながらも力強い1枚。 彼女の歌のポイ…

川村万梨阿『CANARY』

川村万梨阿『CANARY』 声優:川村万梨阿が89年に発表した1stアルバム。前半①〜⑥は各種イメージ・アルバムから川村が歌唱した楽曲のセレクションで、後半⑦〜⑫が新曲という構成の1枚。 初っ端から福澤もろ作曲の①②で持っていかれ、吉川洋一郎の③〜⑤を経て、長…

Eri『Blue』

Eri『Blue』 80年代にアイドル「森下恵理」として活動後、芸能界を引退していた彼女がシンガーソングライター「Eri」としてカムバックし発表した96年作。 森下時代から非凡な作曲センスを見せていた彼女だが、本作ではその才能が開花。『Blue』というタイト…

伊東真由美『美人声』

伊東真由美『美人声』 女子高生シンセ・ジャズバンド「白雪姫バンド」のボーカリストとしてデビューし、その後ソロで活動した伊東真由美が92年4月に発表した3rdアルバム。彼女のキャリアにおける最終作でもある。 今作は何と言っても、住友紀人による編曲が…

ANNA BANANA『大きな絵』

ANNA BANANA『大きな絵』 そのアルバムタイトルに恥じない、大きな音楽を感じさせるアンナ・バナナの3rdアルバム。6分超えの曲が4つありトータルタイムは1時間の大作だが、充実した内容で最後まであっさりと聴けてしまう名盤である。 井上ヨシマサと久保幹一…

河井英里『青に捧げる』

河井英里『青に捧げる』 アニメ『ARIA』シリーズの楽曲等で知られ、2008年に43歳の若さで亡くなった彼女が、97年にインディーズから発表した5曲入り1stミニ・アルバム。後の2002年に復刻盤が、逝去した2008年には未発表曲を追加した追悼盤『風の道へ』がリリ…

木村恵子『AMBIVA』

木村恵子『AMBIVA』 窪田晴男と組んだボサノバユニット「ケルカン」や、文筆家・バービー人形収集家としての活動でも知られる木村恵子(現:柴野恵子)が89年に発表した2ndアルバム。ジャケットだけでなく歌詞にも車が頻出するドライブな1枚。 前作『STYLE』…

赤池晴子『当世ロマン歌集』

赤池晴子『当世ロマン歌集』 当時『サウンド&レコーディング・マガジン』の編集部員だった赤池晴子が、サウンドプロデューサーに白井良明、マニピュレーターに松武秀樹を迎えて制作したアルバム。学生時代から寺田創一等と自主盤をリリースするなどしていた…